鍼灸科

1年次より『臨床教育』を徹底し、鍼灸の達人を育成する

昼夜の別 定員 修業年限 授業時間 曜日
昼間部 30名 3ヵ年 9:30〜12:40 (9:30~11:00 11:10~12:40) 月〜金
夜間部 30名 3ヵ年 18:00〜21:10 (18:00~19:30 19:40~21:10) 月〜金

取得可能資格
はり師、きゅう師それぞれの、国家試験受験資格が与えられます。

達人になるまで・・・

東洋鍼灸専門学校の鍼灸科は、昭和2年に創設された素霊鍼灸塾を前身とし、本校の創立者である柳谷素霊から脈々と受け継がれた技術と精神を核とした教育を行い、独立開業できる心と技を併せ持った卒業生を輩出してきました。

本校では、臨床経験豊富で、かつ鍼灸臨床家を生業としてきた講師陣が、医療人としての崇高な精神と、高度な技術とを情熱をもって惜しみなく伝えます。

授業では、基礎の基礎から学ぶことができます。技術の修得では、鍼磨ぎやモグサ作りから始まり、九鍼を用いた鍼の応用、直接灸、間接灸といった灸の応用など、臨床に必要な手技の訓練を徹底的に行います。本校では特に、基礎としての手づくりを取り入れているのが特徴です。「手づくり」とは、手で体を擦り・揉むことで、患者さんの気を探り、手を馴染ませる訓練のことです。これにより、身体の状態をよく把握し、正確な穴(ツボ)を取ることができます。これは、鍼灸科・鍼灸あん摩マッサージ指圧科の二つの学科を併せ持った本校だからこそできる教育なのです。

また、そういった技術の鍛錬と併行して、1年次から徹底した臨床教育(実習)を行います。医療人としての謙虚な心、思いやりの心を持ち、どのように患者さんやその家族と向き合うか、また疾患の原因を導き出し、どのように治療するかを学びます。

古代から伝わる九鍼(特殊鍼)のひとつである「燔鍼」。大鍼をアルコールの火で焼いて刺鍼します

古代から伝わる九鍼(特殊鍼)のひとつである「燔鍼」。大鍼をアルコールの火で焼いて刺鍼します

500年前の古書を紐解き修復することで、古典に馴染み、考察します。

500年前の古書を紐解き修復することで、古典に馴染み、考察します。

カリキュラム

分野 鍼灸科 鍼灸あん摩マッサージ指圧科
基礎分野 栄養学 医療英語 保健体育 倫理・心理 古典
専門基礎分野  解剖学 生理学 病理学概論 臨床医学総論 臨床医学各論 リハビリテーション医学
衛生学・公衆衛生学
専門分野 はりきゅう理論 東洋医学概論
経絡経穴概論 東洋医学臨床論
地域理療学・理療経営学はりきゅう基礎実技 はりきゅう実技

実習基礎 臨床実習 診断学

総合応用(関係法規)総合応用(基礎医学)
総合応用(臨床医学)総合応用(東洋医学)
鍼灸学総合実技

あん摩マッサージ指圧理論 東洋医学概論
経絡経穴概論 東洋医学臨床論
地域理療学・理療経営学

はりきゅう基礎実技 はりきゅう実技
あん摩マッサージ指圧基礎実技
あん摩マッサージ指圧実技

実習基礎 臨床実習 診断学

総合応用(関係法規)総合応用(基礎医学)
総合応用(臨床医学)総合応用(東洋医学)
手技学総合実技

※年度によって内容が若干異なる場合があります。

[ここがポイント]鍼灸科だけの特別授業

鍼灸科(昼間部・夜間部)では各学年で特別実技が行われます。
これは外部から特別講師をお招きし、より深く鍼灸を学んでいただく本校鍼灸科のみのカリキュラムです。
講師には日本を代表する臨床経験豊富な先生方がお越しになり、熱意をもってご指導にあたります。

◆鍼灸科だけの特別実技
1年生 切経・探穴
2年生 □大浦先生   杉山真伝流など日本の伝統流派の技術、接触鍼
3年生 鍼灸界のさまざまな鍼法、流派を代表する先生方による鍼灸科特別実技
□友部先生   「發語惑解」「古本よみがえり講座」
□大極先生   子どもはりのための心理学
□鈴木先生   がん専門病院緩和ケア科における鍼灸治療
□加賀谷先生  難経の臨床実習
□濱田先生   低周波鍼通電療法
□鳥谷部先生  脈診の基礎
□篠原先生   一本の鍼の効用

※上記は昨年度実施した講義内容です。年度によって変更する場合があります

▲写真①:友部先生

▲写真①:友部先生

▲写真②:大浦先生

▲写真②:大浦先生

▲写真③:大極先生

▲写真③:大極先生

▲写真④:篠原先生

▲写真④:篠原先生

教員から一言

鍼灸科 学科長 野田 亮

鍼灸科 学科長 野田 亮

鍼灸のスペシャリストを目指して
鍼灸科は「はり」と「きゅう」という2つに特化し、鍼灸の「専門」の学びを深め、幅広い分野で活躍できる「鍼灸のスペシャリスト」を養成します。鍼灸あん摩マッサージ指圧科より鍼灸実技の授業時間数が3年間で240時間も多いので確かな技術(基礎から応用)が身に付きます。また、鍼灸科の授業でしか行わない応用実技や特殊鍼法もあります。鍼灸の技と道を究めたい方をお待ちしております。
また、あん摩マッサージ指圧の経絡の穴(ツボ)をとるための「手」をつくる特別授業もあります。

◇在校生インタビュー ♪  夜間部 3学年 野中 康平さん

迷わずに”東鍼校”と言える学校ですQ:鍼灸師を目指したきっかけ
A:柔道整復師として勤務していた治療院で、いろいろな症状が良くなっていく姿をみて鍼灸治療に興味をもち、鍼灸師を目指しました。

Q:本校を選んだ理由
A:数ある医療系専門学校の中で、伝統的な東洋医学が学べ、特別授業も多く、治療技術が多く学べる学校はここだけでした。実技実習の多さはもちろん、鍼灸を学ぶすべての要因が揃っていると感じ、迷わず東鍼校に決めました。

Q:本校で学んでみて思ったこと
A:教員や講師の方には鍼灸界で有名な先生が多く、さまざまな治療法を学ぶことができることが何よりも刺激になります。
鍼灸だけでなく栄養学も学ぶことができて、「あっという間」の1年でした。これからの1年間がさらに楽しみです。

Q:卒業後のプラン
A:とことん鍼灸を勉強し、5年後には鍼灸治療をメインとした鍼灸整骨院を開業したいと思います。

◇在校生インタビュー ♪  昼間部 2学年 金城 アリシアさん

ペルーに日本の鍼灸が学べる学校を創りたい。Q:鍼灸師を目指したきっかけ金城
A:小さい時から国や地域の格差や不平等に疑問を抱いていました。そして、どんな小さなことでもいいので自分にできることはないかと考えていたとき、鍼灸、東洋医学に出会いました。これを修得し、世界に広められれば、ほんの少しだけど人を幸せにできると思い、鍼灸師を目指すことにしました。

Q:本校を選んだ理由
A:通っていた鍼灸院の先生の「鍼灸を学ぶなら古典が学べる東洋鍼灸専門学校が良い。」という一言と、それと、なんといっても校長先生の太陽のように明るいお人柄が決め手となりました。

Q:本校で学んでみて思ったこと
A:本格的な経絡治療や古典の勉強ができるという点は、やはりこの学校を選んでよかったと思わせるに十分な内容だと思います。図書館の蔵書も充実しているのもうれしいですね。

Q:卒業後のプラン
A:私はペルーの日系3世なので、まずは母国のペルーを皮切りに中南米の国々に日本の鍼灸を広めていきたいと思います。ゆくゆくは一人でも多くの人が健康で幸せな生活を送られるように、ペルーの薬草、鍼灸治療、運動や食事療法などを
学べる施設を創りたいと思っています。

入学試験・学納金など詳しいご説明

入試説明
学納金・奨学金制度
学校説明会